販売についての御案内を終了いたしました


【ご注意】 本タペストリーは同人アイテムです。その旨ご了解の上、お求めください。
お問い合わせは メール: oreimo@intheend.sakura.ne.jp へお願いします。

 

良いモノを、あなたの手に届く価格で。そのために僕たちは品質に最大限の努力をしました。

 

【その1】 どのクラスを選ぶのか……

 

マツタケか、シイタケか、シメジか……。
変なたとえですが、タペストリーの材質や印刷方法、印刷をする国などにもいろいろと手段があります。

今回のタペストリー作成プロジェクトを通して、布モノ(タペストリーや抱き枕など)は、しっかりした品質をしっかりしたクオリティでお届けするにはそれなりのコストがかかることを思い知りました。

こういったジャンルでは最王手のA&Jさんが周知していますように、粗悪品もどうやら横行しているようです。

ざっくりとランクづけしてみると、どうやらタペストリーには以下のようなクラスがあることを知りました。

★シメジ級
 ・ピースチキンなど呼ばれる安価な材質
 ・海外による印刷・製造・縫製
   →安価ではあるが、色管理、印刷品質、縫製のよれやねじれなどの不良品が発生しやすい。

★シイタケ級
 ・生地はサテン・スエード・ポンジなどの普及品
 ・国内の印刷会社による製作・それなりの品質管理
  →普及価格ではあるが、コレクションアイテムとしての満足感がやや足りない

★マツタケ級
 ・生地はスエード、Wスエードなどの高級品
 ・国内の印刷会社により製作・厳格な品質管理
  →製品としては全く問題は無いし、コレクターアイテムとしては満足だが、コストが高い


また、最王手となると夏コミあわせの納期が大変に厳しく、十分な製作期間がとれないという問題もありました。

僕たちが目指したのは『手頃なコストでおとどけできるマツタケ級』です。

ですので、 クオリティーをぜったいにあきらめないを合言葉に印刷パートナーさんを探しました。

 

 

【その2】 印刷パートナーの選定

 

どこの業界でもそうであるように、

選択肢A
フルオート。そこに任せておけばクオリティーは確実な王手。
不良品発生率もなく、高級な素材や印刷ノウハウを有している。
……だが高い
選択肢B
マニュアル。こちらがポイントを抑えることで納得のクオリティーを紡ぐ中堅。
品質管理などが出たとこ勝負だが、場合によっては王手のクオリティーを上回る。
……コストがすぐれている

……という法則はありますよね。

むろん、選ぶのは選択肢Bです。

僕たちがクリエイトする作品が、ユーザーの網膜に届き、脳で満足を感じるために。
議論の末に選んだのは、タペストリーのベストプライスさんでした。

 

 

【その3】 ベストプライスを通じての工場の選定

 

僕たちの熱い思い。思によって出来た結果を、ユーザーに直送したい。
そういう思いを、ベストプライスさんはガチンコで受け止めてくれました。

まず、6月中旬に印刷工場の選定が協議されました。

A工場 オールラウンドでマルチプレイヤー。商業・アニメなどの様々な印刷を携わっており、経験値が高い。
B工場
アニメグッズ系に特化した工場で、専門にやっており、コストも安い。
C工場 数年前からアニメグッズの印刷を始めた。プリンタはB社と同じ、コストと品質のバランスが良い。

そうですよね。
僕たちは 100円ショップで既製品を買おうとしているのではありません。

それぞれの工場の特性とコスト・得意不得意を自分たちの目で確かめ、自分たちが納得し、ユーザーにも納得してもらうための舵取りを僕たちはしなければならないんです。

大手であれば、ここもフルオート。
自動販売機にコインを入れれば、間違いない品質が出てくる感じで製品が仕上がってきます。

この手間を、煩雑でめんどくさいととらえるのか、それとも制作上の醍醐味ややりがいととらえるかは立場の違いでしょう。

ともかく。

われわれが選んだのはA工場

ここが『手頃なコストでおとどけできるマツタケ級』と判断しました。

 

【その4】 『色数:−』の秘密

 

さて、工場の選定が終わりまして、ざっくりな見積もりが出ました。
あくまでざっくり な見積もり。しかし、だいたいの金額はわかります。

ところで、この見積もり、色数のところが『−』になっています。

モノクロとか、グレースケールとか、4色とか、2色ではなく、『−』です。

あまり気にしていなかったのですが、ここに凄い秘密と思いが隠されていました。


ご存じな人はご存じでしょうが、印刷物というのはC(シアン) M(マゼンダ) Y(イエロー)これに、黒を引き締めるためにK(キープレート)のCMYK4色で表現されます。

しかし、今回はCMYそれぞれの薄い色、LC(ライトシアン) LM(ライトマゼンダ) LY(ライトイエロー)を加えた7色で印刷するとのこと。

つまり4色カラーではなく7色カラーで印刷する。

それが、ベストプライスさんが色数を『−』にした意味だったのです。


さらに、今回のタペストリー印刷では、時間のかかる『ヘッドスピード1/2』を選択。

パソコンのプリンタに『きれい』『標準』『ドラフト』があるように、あえて印刷ヘッドのスピードを1/2にして印刷速度を落とし、その結果、緻密な印刷を実現しました。

ユーザーのために。

こだわりはまさに『マツタケ級』です。

クオリティーに対する要求を、がっつりと受け止めてくれたベストプライスの営業Nさんには大変感謝しております。

 

【その5】 『Y+3%』の攻防

 

 

さて、工場選定の次は色校正。
7月5日入稿をしてから、サンプル印刷が7月15日に届きました。
それぞれの色味を微妙に変えた3種類。

正直、私(=めがねぼうず)にはさっぱり違いがわかりません。

 

しかし、ベストプライス・Nさんによると「工場長と話し合いの結果」、東雲すずめさんの「バーンとした色」「迫ってくるような色」というオーダーから以下の通りとしてみたとのこと。

もう、ここまでくると、素人にはわからない世界です。

結果、提示されたのは以下の3つ。
この画像は完成原稿を指定どおりにCMYKを引き上げてRGBに変換したため、実際とは違います。
…… が、色味が違っているのは確かですが……おわかりでしょうか?

色校正A

原稿のまま ●シアン
原稿のまま ●マゼンダ
原稿のまま ●イエロー
原稿のまま ●キープレート

色校正B
+5% ●シアン
+5% ●マゼンダ
原稿のまま ●イエロー
+5% ●キープレート
色校正C +5% ●シアン
+5% ●マゼンダ
+5% ●イエロー
+5% ●キープレート

正直、どれも同じじゃん ……と思うのですが、『絶対色覚(※)を持つ男』 東雲すずめさんと工場長の間では、高度な空中戦が行われたようです。 (ちなみに、実際は工場長とすずめさんは直接話しあったわけではありませんが……)

※絶対色覚: 絶対音階のように色を正確に見分ける能力。絶対色覚という言葉自体は造語であり正式な学術用語ではない。しかし、印刷業界では色を見分ける高度なスキルが求められるため、この能力に秀でている者が重用されるという。ちなみに、絶対色覚能力は、女性1万人に1人、男性は100万人に1人くらい……と聞いた、とはベストプライスの営業Nさんの話。

その結果……。

確定
色校正

+5% ●シアン
+5% ●マゼンダ
+3% イエロー
+5% ●キープレート

イエローを3%引き上げることで、色校正は完了しました。

 

【その6】 タペストリー縫製

タペストリーは印刷の次に『縫製』という作業があります。

特に日本のユーザーは、この縫製の微妙なほつれや傾き、波打ちに大変敏感らしいです。世界でもまれに見る審美眼の持ち主といえるでしょう。

右のA・B・C・Dが平行ではない、あなたにはそう思えますでしょうか?

そのとおり、平行ではありません。


でもBは計回りににたった1度。Cは反時計回りにたった1度。Dが時計回りにたった0.5度傾いているだけです。

この『たったの傾き』……をどう思うか。
海外の工場に任せると、これらは「まっすぐなので問題ありません」となるそうですが………。

やっぱり僕たちはそれは嫌です。
だから、縫製も同じくA工場さんでしっかりしてもらう予定です。

(7/24現在、現物を確認出来ていません。確認をしたらこの項目は追記します)

 

以上、僕たちは僕たちの納得いくモノを、ユーザーの手に届く価格でがんばってみました。

後はあなたの審美眼に任せます。クオリティは実物でお確かめ下さい。

 

 

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