販売についての御案内を終了いたしました


【ご注意】 本タペストリーは同人アイテムです。その旨ご了解の上、お求めください。
お問い合わせは メール: oreimo@intheend.sakura.ne.jp Twitter: @oreimotape2013 へお願いします。

 

今回のタペストリー製作においては、キャラクタを東雲すずめさん、背景をぱとさんがそれぞれ別作業で描きましたが、その製作はなかなかの手応えのある作業となりました。
その製作過程をちょっとだけご覧下さい
<文章は裏方の、めがねぼうずが書いております>

 

【その1】ラフによるタペストリーイラストの決定

タペストリーの着手を始めたのは5月上旬でした。

まずは、どんなタペストリーにするのか。
構図やサイズなどがSkypeによるオンラインチャットで話し合われました。

二人の意見は「アキバで!」ということ。 聖地アキバを舞台にして俺妹らしいタペストリーを創ろうということになりました。

ぱとさんからは、左のように『ビル屋上にたたずむ二人』『横断歩道を横切る二人』という提案がありました。

   

東雲すずめさんからは、全員集合的なタペストリーの提案。

全員がウエディングドレスをまとって、アキバで開かれたファッションショーを抜け出している。その時の一瞬を切り取るような……そういうタペストリ−にしたいとのこと。

話し合いの結果、こちらの意見が採用され、具体的なイラストの構図やレイアウトが練られていきました。

   

この時点で、6人が集合するには、一般的なB2タペストリーでは迫力不足と言うことに……。

サイズはB1。背景350dpi、キャラクタ350dpiで作成することが決定されました。

(思えばこれが、苦労の始まりでした)

   

それから一週間かけて、背景のラフが完成。
線画のみですが、この時点で猛烈なクオリティですね。

   

同時に、東雲すずめさんもラフを完成。

ほとんど線画に近いけれど、これでもラフということで、こちらも猛烈なクオリティです。

   

この段階で、背景とキャラを併せると……あれれれ。

二人が思った通りの構図にしようとすると、キャラが小さく配置せざるを得ないことに。 逆にキャラを大きくトリミングすると、アキバのビルがほとんど見えない状態になることが判明。

結局、背景のラフはもう一度やり直しとなりました。

   

背景ラフのリテイクが完成。

完成時に総武線車両の先頭部分とアキバを象徴するガードが隠れないよう、高架が現実より少し上に移動されています。

背景とキャラの両輪が噛み合うように調整していく、これがコラボレーションというヤツなんですね。

   

 

背景のラフが確定して、いよいよキャラクタと背景のあわせ。各キャラクタの設定通りの身長差まで考慮して、レイアウトが練られました。

何度かのセッションの末、これでいけると判断されキャラクタ・背景でそれぞれ清書作業を開始刷ることになりました。

この時点で5月下旬。締切の6月末をめざして、二人は苦難の作業に進んでいくのです。

 

【その2】キャラクタのクリエイト

東雲すずめさんのイラスト作成速度はマッハです。

ラフ=線画という、驚異的な勢いでキャラクターが一体一体描画されていきます。

   

線画が完成すると、線画のチェックが行われます。

衣装は完璧なのですが身体のラインに意見がつき、リテイクすることになりました。

   

同じく、あやせ、麻奈美と線画が完成していきます。

脚首のラインや着物のあわせ方向なども入念に検証されました。

   

加奈子は二の腕から拳にかけてのライン修正意見が出されました。

修正意見によって線画がリテイクされ、いよいよ色塗り作業に入っていきます。

   

東雲すずめさんの作成環境は Mac mini。
非力なマシンでの350dpiのCMYK作業なので塗りは相当に大変だったようです。
作業終盤になると、メニューを開くのに数秒待たされるくらいパソコンが重くなっていきました。

 

【その3】背景のクリエイト

一方、 ぱとさんが背景を描いていきます。 

ぱとさんのクリエイト・スタイルは、線画を完成させて塗っていくのではなく、まず面を塗って、そこからディテールを煮詰めていくスタイル。

ですので、作成初期段階でもこのクオリティです。

   

上の図とあまり変わっていないようですが、これはそれから2週間後くらいの状態。

手間暇のかかる細かい部分への綿密な書き込みが、想像を絶するくらいに地道な作業の中で進められていきます。

   

ぱとさんの作業環境はWindowsマシンに32GBのメモリを搭載しての作業。
しかし、こちらも相当に重い作業になったようで、東雲すずめさん同様、最終版には火星の探査機を遠隔操作するくらいの反応速度になったそうです。

 

【その4】印刷会社とメロンブックスとの調整

イラスト作成とともにタペストリー作成業者を選定しました。
夏コミあわせと言うことで、納期が各社かなり厳しい!
なんとか6月いっぱいまで作業期間を取りたい! そして、なるべく原価は抑えたい(同人サークルだと各社見積もり原価が高いので……)
そういうわけで、たどりついたのは、タペストリーのベストプライスさん。
営業のNさんが、こっち(=二次元界隈)の人で、しかも人柄が良いのが決め手に。
以後、密に連絡を取り合ってタペストリー作成作業が進んでいきました。

   

また、メロンブックスさんとの委託のお話も早い段階から調整していきました。
メロンブックスの担当Kさん、ノリノリで当方の意気込みを察して頂きました。そのうえ、こちらからの「メロンブックスのロゴを入れさせて欲しい」というお願いにも快く答えてくださいました。

ありがとうございます^^

 

【その5】レイアウトとエフェクト

改めて塗りの作業。
これは本当に大変だったようです。

もしかしてB1で350dpiというのはオーバークオリティーではなかったのだろうか』

パソコンが重くなりメニューを開く度に数秒待たされ、ときおりパソコンがフリーズする中で、お二人ともずいぶんと自分との闘いをされたようです。
そんな思いが何百となく心をよぎったと思います。
しかし、東雲すずめさんも、ぱとさんも、さすがにプロです。
プレッシャーの中でついにイラストを完成させました。

   

キャラクタと背景が完成したところで晴れてレイアウト。

キャラクタの配置も再度検討され(ラフと配置がかわっていますよね?)決定されました。

最後に東雲すずめさんが、キャラクタの配置・エフェクト。さらには花びら1枚1枚を描画して配置して、7月5日にタペストリー原稿は完成しました。

 

配置するロゴ類はシンプルに。

俺妹の作品を尊重して左のロゴを東雲すずめさんが手描きで作成し、配置しました。

以上、お二人とも本業やその他作業のある中、 ベストを尽くしてタペストリーは完成しました。
手前味噌かもしれませんが、これは俺妹タペストリーの決定版であると自負をしています。

 

【その6】謝辞

メロンブックスさんにおかれましては、たくさんのサークルとの連絡があるにもかかわらず、 まるで親友との会話的な感じで対応していただきありがとうございます。

メロンブックスさんとしても、B1タペストリー(しかも健全)は、これまであまり扱ったことのない類のアイテムと言うことでしたが、販売に向けて積極的でナイスなご協力をいただき感謝感謝です。

また。ベストプライスさんも、こちらの厳しい品質要求にドーンと答えて頂きまして、ありがとうございます。

どちらも、いい仕事しまっせ!!

それにつけてもタペストリー製作はチームワークということを思い知る次第です。

 

というわけで、次をご覧下さい。

 
ご質問やご連絡は以下にお願いします

メール oreimo@intheend.sakura.ne.jp
 
 
inserted by FC2 system